3月11日の14時46分、筆者は自宅で原稿を執筆していた。ちょうど日経NETWORK 4月号の特集記事に追い込みをかけているところだった。そのとき、かなり大きな揺れを感じた。地震だ。しかもかなり大きな。テレビをつけて震度を確認する。東京は震度5弱だったが、筆者の実家がある宮城県はなんと震度6強ではないか。両親の安否を確認すべく電話をかけた。するとすでにNTT東日本により通話規制が敷かれていた。30分ほどかけ続けてみたが結局通話できなかった。とりあえず目の前の仕事を片付けるしかないと思い、原稿執筆に戻った。 実家は内陸部の方なので沿岸部のような被害はないだろうと自分に言い聞かせつつも、早く安否は確認したい。そう悶々としながら、ひまをみては「災害用伝言ダイヤル」の171番に電話をかけた。両親が接触できるのは固定電話だけとにらんだからである。15日にようやく災害用伝言ダイヤルで両親の安否を確認し
「ネタバレ:日本は復興する」 tumblr や twitter でこんなメッセージを目にする。これは、リアルでも小説でも同じ。被災者・被災地ではなく、復興者・復興地だ。本書は(物理的に)日本が沈む話であるにもかかわらず、「日本は復興する」確かなメッセージを端々に見て取ることができる。 最初は小学生、「復活の日」の次にデザスタものとして読んだ。オトナになってからは、映画の予習として再読(ただし映画は未見)。そして今回、この時期に、こんなの読んでてよいのかしらと幾分後ろめたい気分で進めながら、ここン十年ぜんぜん変わっていなかったことを思い知る。小松左京の炯眼恐るべし。初版は1974年だが、「大災害に対する日本人の反応」的な部分は、まるで今を見ているようだ。原発事故による放射能もれやSNSによる議論・風説の共有は無い。だが、日本人というものが、災厄に対して、いかに粘り強く立ち向かっていくかが、綿
放射線が生物に与える影響には、「確率的影響」と「確定的影響」があります。「確率的影響」は、ズバリ、「発がん」のことです。放射線による発がんは、がんの発生に関わる遺伝子(DNA)が放射線により障害を受けることで起こります。(注1) 注1: 確率的影響には遺伝的影響(子孫に対する影響)も含まれます。しかし、これは動物実験で認められたことがあるものの、原爆被爆者を中心とした長年の詳細な研究にも関わらず、ヒトでは認められたことがありません。 「確率的影響」=「発がん」が起こる確率は、ごくわずかな量の被ばくであっても上昇し、被ばくした放射線の量に応じて増加すると考えられています。これ以下の線量であれば、大丈夫という“境目”=「しきい値(閾値)」がないのです。しかし、実効線量で100~150mSv(ミリシーベルト)未満の放射線被ばく(蓄積)では、発がんの確率が増すかどうか、はっきりした証拠はありません
2011年3月24日に、福島第一原発作業員3名が足に大量の放射線を浴びたと報じられました。足の皮膚が受けた被ばく量は2〜3 Sv(シーベルト)であり、昨日(3月28日)無事退院されました。 原発事故に関連したニュースでよく耳にするようになった、被ばく量を表す単位Sv(シーベルト)ですが、それが「全身被ばく」で用いられたのか、はたまた「局所被ばく」で用いられたのかでは、誤解が生じてきてしまいます。 上のニュースでは、「皮膚」の被ばく量として2〜3 Sv(シーベルト)と述べています。しかし、より正確には“(局所的な)皮膚の吸収線量が2〜3 Gy(グレイ)”もしくは“皮膚の等価線量が2〜3 Sv(シーベルト)”であると記述すべきでしょう。 「全身被ばく」と「局所被ばく」の混同、専門用語で言うと「吸収線量」「等価線量」「実効線量」の混同が、こうした記述を生む原因にあるのではないかと考えられます。
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