スタグフレーション(stagflation)はサミュエルソン(Paul Samuelson)の造語であり、流動性の罠(liquidity trap)はケインズ(John Maynard Keynes)の発案であると広く信じられている。また 「ただ飯なんてものはない(There Is No Such Thing As A Free Lunch)」という表現はフリードマン(Milton Friedman)の名前と結びつけて語られることがほとんどである。しかし、これら3つの言葉いずれに関しても言いだしっぺは別の人物らしい*1。 スタグフレーションはイギリスの政治家マクロード(Iain Macleod)による造語(Edward Nelson and Kalin Nikolov, “Monetary policy and stagflation in the UK(pdf)”, pp.9ならびに同ペ