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会社に入ってすごくおもしろかったのは、まったく同じような環境で、同じような数十年を過ごしてきた二人に、取り返しのつかないほどの差がついてる、それを残酷なくらいはっきり目の前で見せてくれる、ってことだよ。 学生のころはせいぜい3、4年ほどの差を目撃するだけだった。それでも「入学したころは同じくらいの成績だったのに、ずいぶん差がついちゃったな」っていう驚きや慨嘆があった。 なのに社会に出たとたん、3、40年で積み重なった差がいきなり目の前にあるんだ! ほんとうに、途方もない気持ちになるよ。 日々その身に降りかかる出来ごとはさして違いもないのに、一人はそこから細かな疑問や発見を一つ一つ丁寧に積み上げていって、もう一人はそれを見過ごして、それか他人にゆだねていった末に、この唖然とするような差があらわになってしまうんだ。 今ぼくには、はっきり思い描いているおじさんが二人いる。どちらも同じ職場で一緒に
2012-11-19 諦めと傲慢 http://d.hatena.ne.jp/Yashio/20121116/1353088610 こちら。 さすがにこの状況は気まずいので、なんか書こうかなあと思ったんですが、家に帰って座った瞬間、ほんとなんもやる気しなくなり、さらに頭のなかにあったこともみんな消えてしまったので、いったい昨日の自分がなにを書こうとしていたのか、もうわかりません。 どうしようかなあ、どんな切り口がいいかなあと思って、たまたま夜勤で一緒にいたうちの奥さまにリンク先のテキストを読んでもらって、感想を聞いて、それを話の枕にしようと思ったら「できる人は最初からできるし、そうじゃない人はできない」って言われてそれで終わったので、枕にもなにもならず困りました。 結局リンク先の人がいうような違いとかって、目的意識の差だよなあ、あとはやっぱ感受性の違い。目の前に与えられた材料をおもしろいと
今年の十一月は一週間ほど和歌山県の山奥の熊野のあたりに滞在していたんだけど、東京に帰ってきた今も、あそこで過ごした日々は何か神話とか昔話のようなフィクションのできごとだったように感じる。そこで過ごした時間はそれくらい東京での普段の暮らしとはかけ離れていたんだけど、でもそれは同じ現代の日本に存在している暮らしだし、よく考えたらそういう暮らしも全然ありかもしれないし、いい加減東京にも飽きてきたし、ああいう場所に生活の軸を少し移してみようかと考えはじめている。 このあたりには熊野三山と呼ばれる三つの有名な神社(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)がある。昔から天皇とかが熊野詣をしたり、天皇だけじゃなく一般庶民も詣でまくっていたという歴史があって、最近では神社とその参拝道である熊野古道とがまとめて世界遺産に指定されたという伝統のある土地だ。神話っぽさを感じたのはそういう背景のせいもあるのかも
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