おとといは卒業式だった。 いつもながらおセンチな気分になってしまうのであるが、今年は自分もいっしょに勤め先を「卒業」することもあってか、ひときわ感慨が深い。 関西大学へ赴任し、ゼミをもつようになってから6期生を送り出すことになった。 1期生、2期生のときはゼミをどう運営すればよいか、よくわかっていなかった。 なので、自分の学部生、院生時代と同じように、各自の自由発表をメインにしていた。 これは教員にとってはラクなのだが(そして、それはそれでよい面もあるのだが)、正直言って今という時代の大学教育としては失敗だったように思う(ごめんね、1期生2期生諸君)。 以来、ゼミのカリキュラムに関しては毎年、試行錯誤を繰り返してきた。 今年送り出した6期生のゼミにしても、もっとこうすれば、ああすれば、と思う点はもちろん多く残る。 が、自分の伝えるべき・伝えたいことは、それなりに伝えられた気がする。 ウィト