4年に一度の「地方統一戦」も前半戦を終え、後半戦を残すのみとなった。 この選挙は、安倍政権がこれまで行なってきた「地方創生」の成果を判断するという意味で非常に重要な選挙といえるだろう。 しかし、まだまだ日本の各地方には元気がないように見える。一体、何が問題なのか? 消滅の危機に瀕(ひん)する「地方」の現実をよく知るふたりに語り合ってもらった。 ひとりは、実業家で投資家の山本一郎氏。最新技術動向や金融市場に精通するデータ分析と未来予想のスペシャリストで、東京大学政策ビジョン研究センターと慶應義塾大学SFC研究所が共同で立ち上げた「政策シンクネット」では高齢社会対策プロジェクト「首都圏2030」の研究マネジメントを行なっている。 もうひとりは、一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事で内閣官房地域活性化伝道師の木下斉氏だ。 * * * 山本 現状のやり方では合理性が乏しく、公共