(前回「主役は、大人になんかなりたくない「ゼリーの世代」 共産党公認“オタク展覧会”の真意は?」から読む) 前回、中国の高度経済成長が生み出した「80後」世代の胸の内を覗いてみた。エリート予備軍として期待されている彼らは、「大人になんかなりたくない」という。まるでいつぞやの日本の若者のようでもあった。そして彼らは、日本のポップカルチャーの影響を強く受けていた。 今回は、そんな中国の若者を取り巻く「市場」の話をしてみたい。 それは日本の1980年代以降に顕在化したアニメやマンガ(以後、中華圏の言い方にならって「動漫」と呼ぼう)を主とするオタク文化の「産業化」や「市場」の創出が、ここ中国でも起こるのだろうか、というテーマである。 中国に「アニメ市場」は成り立つか? もっといえば、台湾や香港では1990年代に、日本アニメやドラマの好意的受容が起こっている。そこには近代化や民主化をまがりなりにも達

