『名探偵コナン』と題される本作のジャンルはミステリのはずだが、昨年度の失敗の為かミステリ要素が極限まで排除されアクション映画と化している。 【目次】 ミステリを廃した『劇場版名探偵コナン』 ネタ感想 1.ミステリを排した『劇場版名探偵コナン』 『劇場版名探偵コナン 純黒の悪夢』の前作にあたる『業火のひまわり』はシリーズ史上最高の興行成績を収め、国内映画興行収入年間ランキング9位に着いた*1*2。しかしながら、その商業的成功の反面、映画自体は構成が破綻していた。Wikipediaには「1時間分の展開を丸々カットした」と記されている*3。 本格ミステリを志した結果、脚本のボリュームが2時間の枠を大幅に超過してしまい、商業的理由でストーリーを削られ、結果、構成に欠陥が生じてしまった…… 『業火のひまわり』はこのような失敗が感じられる出来であった。では、今年度の『純黒の悪夢』はどうなのか? 結論を
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