前のページへ 1|2|3 次のページへ ボカロ小説の制作風景 そんなボカロ小説の現在の姿に、少し目を転じてみよう。最近話題になった「吉原ラメント」は、昨年大ヒットした重音テトの同名曲のノベライズだ。 5月発売の小説版を手がけたのは、アルファポリス。00年に創業された出版社で、社員の平均年齢も30歳と若く、数多くのネット小説の書籍化を手がけてきた。今回「楽曲投稿の数日後に聴いて、すぐに小説化を提案した」という担当編集者の熱意で、初めてボカロ小説の市場に参入した。売り上げも、やはり女子中学生などを中心に好調だという。 ちなみに重音テトという名前を聞いて、初期にボカロを追いかけていた人は「ああ、あのネタキャラね」と思い出したかもしれない。そう、08年のエイプリルフールに2ちゃんねるの住人が“ニコ厨”をだますために制作した架空のボカロキャラなのだ。その後フリーの歌声合成ソフト「UTAU」を使ってボ
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