総務省は2024年6月7日、令和5年(2023年)調査の結果による「通信利用動向調査」を発表した(【発表ページ:通信利用動向調査】)。この調査結果は独自調査を中心にした、日本のインターネットや携帯電話など、情報通信関連の各種調査結果をまとめた調査結果であり、【情報通信白書】の情報の基盤としても用いられる、同省の情報通信統計として非常に有益なものである。今回はそれらの公開データを用い、「自宅のパソコンなどを介したインターネット接続回線の種類(世帯単位)」について、その実情を確認し、過去のデータと合わせて検証することにより、状況の変化を推し量ることにする。ブロードバンド化の進行、インターネットの窓口としての端末の移り変わりなども見て取れよう。 今調査(通信利用動向調査)は2023年8月末に、「世帯向けは都道府県および都市規模を層化基準とした層化二段無作為抽出法で選ばれた、満20歳以上の世帯主が