これまで自閉症スペクトラム(ASD)は脳の発達障害のせいと思われていた。しかし現在では、脳に知覚情報を送る腕、脚、手、指、皮膚などの神経障害のせいかもしれない可能性も浮上しているという。 接触過敏、非社交性、不安症などの症状は、体じゅうを走る知覚神経のなんらかの欠陥によって引き起こされているのかもしれない。米マサチューセッツ州ハーバード大学の医療専門家によると、アスペルガー症候群など、自閉症スペクトル障害(ASD)の人たちは、こうした知覚神経が遺伝子の突然変異によって不完全な状態になっているという。