認知機能の障害は、脳損傷後の高次脳機能障害やアルツハイマー病やパーキンソン病などの変性疾患のみでなく、多くの精神疾患でも認められます。 そのほか、脳梗塞や脳出血・慢性硬膜下血腫・脳腫瘍・脳炎・正常圧水頭症など脳の病気、クロイツフェルト・ヤコブ病などの感染症などが原因で機能低下が見られたり、甲状腺機能低下症やビタミンB12 欠乏症、脱水など内科系の病気が原因でも起こることがあります。 器質性疾患と機能性疾患 中枢神経疾患には器質性疾患と機能性疾患がありますが、神経細胞の外傷例えば交通事故による頭部外傷、脳血管障害による神経細胞の障害、その他腫瘍、髄膜炎・脳炎などによる神経細胞の障害、糖尿病・腎障害などによる神経細胞の障害、認知症など神経細胞の脱落等々のよって精神症状が出現する場合器質性精神疾患といいます。 一方、上記の中枢神経系の障害がないにもかかわらず精神障害がおこる場合機能性疾患といい、