2023年5月現在、AIチャットボット“ChatGPT”は、あらゆる分野で影響を与えている。図書館も例外ではなく、ある図書館でこんな事例があったようだ。図書館利用者Aは読みたい本Bがあり、ChatGPTに所蔵状況を尋ねたところ、図書館Cに所蔵があるという情報が提示された。そこで図書館Cを訪問するが、図書館Cに目的とする本はなかった。上記の事例から図書館利用者が、有力な情報検索ツールとしてWikipediaやGoogle以外にもChatGPTを用いる可能性が出てきたことが分かる。本稿では、上記事例をもとにChatGPTと図書館の関係について考察していく。なお、詳しい技術や仕様について、ChatGPTの大元であるGPTやInstructGPT等の論文はプレプリント・サーバーであるarXivから原著を読むことができる。 また、本稿の内容および意見は執筆者個人に属し、日本貿易振興機構あるいはアジア
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