鹿児島県の三反園訓知事がドーム球場の建設に強い意欲を示している。全国にドーム球場は六つあるが、いずれも人口集積地に立地し、プロ野球チームの本拠地でもある。鹿児島県に建設する場合、年間を通じた集客力が不透明な中、高額な建設費に加え、将来の維持管理費をどう捻出するのか、課題は山積する。 「政府や民間とも連携しながら、着実に具体的に検討していく」 三反園知事は7日閉会した県議会9月定例会の答弁で、ドーム球場の規模は3万人程度とし、イベントなどに伴う経済効果を強調した。だが、財源やスケジュールなどは明言しなかった。 県議会や県民が最も気にするのが建設費だ。6ドーム球場の各運営会社によると、1993年にオープンした福岡市の「ヤフオク!」は760億円(土地代含む)。88~2001年にできた東京、大阪、ナゴヤ、札幌の4球場は350億~498億円(土地代除く)、既存の球場をドーム化した西武プリンス(