・アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか 技術と社会が密接に連動するかたちで変容していくプロセスを「アーキテクチャ」を軸に展望した新人気鋭の社会学者 濱野氏の本。先端的な内容でありながら、キーワードと先行研究を紐づけて整理しており、中身が濃い。 かつて法学者ローレンス・レッシグは現代社会を規定しているのは「法律」「規範」「市場」と「アーキテクチャ」の4つだと言った。著者はこの「アーキテクチャ」を環境管理型権力としてとらえて、その特徴を、 1 任意の行為の可能性を「物理的」に封じてしまうため、ルールや価値観を被規制者の側に内面化させるプロセスを必要としない。 2 その規制(者)の存在を気づかせることなく、被規制者が「無意識」のうちに規制を働きかけることが可能。 と要約している。 とりわけ設計自由度が高いだけに、規制されている側が気がつかず、密かにコントロールされてしまうの
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