OPINION なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その4)――2020年、日本の新車の大半が“実質電気自動車”になる / 記事一覧 前回述べたように、運輸部門の中核対策は「自動車のEV化」である。 持続可能な新文明へと至るためには「脱化石エネルギー」が不可欠である。そして脱化石エネルギーのためには「脱石油」が不可欠であり、脱石油のためには「自動車のEV化」がもっとも効果的な対策だ。その成否がすべての鍵を握っている。 「そんな馬鹿な!?」と、誰もが反応することは承知の上だ。実際、私の知る限り、あらゆる内外の専門家や研究機関の中で、このような予測をしている人はいない。だが、次のような経緯で、日本は非常に早いスピードで電気自動車社会を実現するはずだ。 第一に、新車におけるHV車の比率が年々上昇していく。2011年度ですでに2割に達した。普及率二位のアメリカでさえ数%の比率というから、い