トランプ大統領が就任直後再離脱することとしたパリ協定は、1997年に採択され、2005年に発効した京都議定書以来18年ぶりとなる気候変動に関する国際的枠組みであり、2015年12月にパリで開催されたCOP21で採択され、2016年10月に発効した。気候変動枠組条約に加盟する全196カ国全てが参加する枠組みとしては史上初である。パリ協定では、世界の平均気温上昇を産業革命以前と比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をすることを目指している。また、各国は自国の温室効果ガス排出量削減目標(NDC)を設定し、定期的に報告する義務を負っている。 地球温暖化ガスであるCO2の排出量について各国の指標を図録化した。取り上げた指標は、各国の対世界シェアと人口1人当たりの排出量である。 世界の国の中で排出量が最も多いのは、今や、中国であり、世界の32.9%と3割以上を占めている。第2位は少し前まで首