2020年1月24日、横浜地裁で行われている相模原障害者殺傷事件の公判で、ひとつの山場とされる被告人質問が始まった。初公判で2000人近い傍聴希望者が訪れた後、一時は減っていたのだが、再び大勢の傍聴希望者が列を作った。 植松被告本人が初めて公的な場で事件について語るというニュースバリューもあって、テレビ各局の中継車が裁判所前にズラリと並んだのも印象的だった。恐らく昼のニュースで現場から伝えるためなのだろう。 「新日本秩序」に沿って細かい質疑 さて、公判は午前10時半から始まり、何度かの休憩をはさんで午後4時頃まで行われた。異例だったのは、弁護人が植松被告の体調を気遣って、何度も「大丈夫ですか?」と声をかけ、昼の休憩も早めにとることになったり、午後も休憩を増やし、さらには最後にあと1時間くらいと言っていたのを、突然、終わりにしてしまったことだ。弁護人が要求したらしい。 植松被告は緊張して