全英オープン3日目。リーダーボードを駆け上り、一時は4位まで浮上した松山英樹が大事な終盤にスロープレーで1打罰を科せられた出来事は、松山自身はもちろんのこと、ファンや関係者、世界のメディアをも驚かせた。 が、その出来事を眺めながら、私が思い起こしたのは今年のマスターズと全米オープンだった。なぜなら今回の松山の一件は、そのあたりからの一連の流れの中で起こったものだと考えられるからだ。 アジア・アマチュア予選で優勝し、今年のマスターズに出場していた14歳の中国人少年、関天朗が、予選通過のかかる2日目のラウンド中、やはりスロープレーで1打罰を科され、予選通過が危うくなる出来事があった。 「14歳の少年に厳しすぎるのではないか?」「米ツアーの試合では、関よりスローなプロがたくさんいるのに……」 米メディアの報道の多くは、マスターズ委員会の決定に批判的で関に同情的な論調だったが、当の本人は「ルール・