これまでに、古代の中国とヨーロッパで類似した病原菌が発見されていたのですが、原因となる病原菌がどのようにして遠く離れた場所へ伝わったのかを示す証拠は見つかっていませんでした。「インドから南下」「モンゴル・ロシアから北上」というルートで中国とヨーロッパに同じ病原菌が運ばれたという説が有力視されていたのですが、ケンブリッジ大学の研究チームが中国北部に位置するタクラマカン砂漠付近のシルクロード沿いでお尻を拭くために使われていた「ちゅう木(クソべら)」を発見したことから、古代のシルクロードを通じて病原菌が広がっていたことが判明しました。 Early evidence for travel with infectious diseases along the Silk Road: Intestinal parasites from 2000 year-old personal hygiene sti