アメリカアリゲーターの子どもは鳥やアライグマ、他のアリゲーターに狙われやすいが、移動に欠かせない尾を一部再生できることが新たな研究で明らかになった。(PHOTOGRAPH BY KEITH LADZINSKI) 2017年10月、米アリゾナ州立大学の生物学教授であるケンロウ・クスミ氏の研究室に、ある荷物が届けられた。クスミ氏が箱を開けると、変形したワニの尾がエタノール漬けになって瓶に入っていた。 トカゲの尾を再生する能力などを研究しているクスミ氏は、そうした類の尾は飽きるほど見ている。だが、この届け物はそれにしても奇妙だった。変色し、先端がわずかに割れていて、うろこが異常に小さかった。 送り主は米ルイジアナ州野生生物漁業局。野生の若いアメリカアリゲーター(Alligator mississippiensis)から採取したものだという。(参考記事:「動物大図鑑:アメリカアリゲーター」) 早速