印刷 和歌山県海南市の市社会福祉事業団が運営する特別養護老人ホーム「南風園」で、職員が脱衣場で認知症の入所者の頭を押さえつけて服を脱がせたり、大声で怒鳴りつけたりしていたことが、和歌山県や海南市に送付された匿名の差出人による隠し撮り映像からわかった。県と市は虐待の可能性もあるとみて調査している。 県や市によると、1月半ば、施設の脱衣場を隠し撮りしたDVD映像が「南風園利用者を守る家族の会」という差出人名で送付された。 DVDには複数の職員が脱衣場で「痛い」と大声を出す車いすの入所者の頭を押さえつけて服を脱がせる映像や、浴室で冷水をホースでまかれ「冷たい」と訴える入所者に「やかましい」とどなりつける音声が録音されていた。昨年末ごろの撮影とみられ、約40分間に編集されていた。 購読されている方は、続きをご覧いただけます