「文章力は関係ない」。ビジネス作家育成のプロとして圧倒的な支持を集める土井英司氏は断言する。では、どうすれば本を出せるのか。ベストセラー作家2人の証言を交え、その最短ルートを明らかにする。 『バカでも年収1000万円』の著者、伊藤喜之さんは22歳のころ、コンビニで夜勤のアルバイトをしていた。昼間の仕事だけでは食べていけないほど、当時の給料は安かったが、数年後、同じコンビニに伊藤さんの本が並んだ。しかも、コンビニで最も売れたのが、その店だったという。 伊藤さんはこう話す。 「当時、書棚の整理を担当していたので、仕事の合間によく雑誌や本を読んでいたんです。まさか、その中に自分の本がまじるなんて思いませんでした。夜勤の兄ちゃんからここまでこられたんですから」 本を書くなんて、文章力があって才能のある人だけの特権だと思う人もいるかもしれない。だが、伊藤さんは高学歴というわけではなく、大企業に就職で