多くのサラリーマンがつつましい生活を強いられるなか、1億円以上の報酬をもらっている役員がこんなにいるとは驚きだ。これまでに判明しただけでもざっと60人以上が「1億円プレーヤー」となっている。最高額は日産自動車のカルロス・ゴーン社長(56)の8億9000万円。あまりにも高額すぎてピンとこないが、これって高いのか、安いのか−。 ゴーン氏は23日の株主総会で、2009年度にもらった報酬が総額8億9000万円であることを公表した。そしてこの額について、「同じような規模のグローバル企業のCEO(最高経営責任者)の平均は11億8000万円。ほかの基準でみても(日産の報酬は)低い水準にある」と淡々と説明した。 総会に出席した60代の男性株主は「(2010年3月期の)配当を見送っておいて、あの報酬はもらいすぎ」。 50代の女性株主は「驚く額だが、世界基準といわれれば、まあ、そうなのかなとも思う。だけ