原始の昔から人にとって皮革は生活の必需品としてなくてはならないものでした。 特に狩猟を生活の糧としていた西欧の人々にとっては衣食住すべてに皮革は欠かせないものでした。 それ故、ヨーロッパ・中近東に於いて皮革産業の歴史は古く又発展したのです。 東洋、特に日本では農耕を中心とした生活であったため皮革産業の歴史は新しく明治維新以後でありました。 現在では西欧の技術に遜色ないものに技術も進んでいますが、皮革製品というとイタリー、ドイツなどと云われるのはこの様な歴史的背景がある由です。 今日では皮革の技術をはじめ製品の製造技術、デザイン力などにおいても、むしろ西欧を凌ぐものも多々出来ています。 古くは生皮を天日で乾燥させて保存性をもたせて使っていましたが、固くて使いずらい、腐り易いなど難点が多かったと想像されます。 何とか柔らかく、しかも保存性の良いものにと、色々工夫する中で、木の実や皮(樹皮)から