働き方が急速に変わりつつある中でも、日本の「年功序列」は健在です。老後不安が大きく叫ばれるようになった現代において、長く勤めていれば昇進・昇給するシステムに安心感を覚える人も少なくないでしょう。しかし、このような忠誠心・協調性を求める働き方は、労働者にとっても組織にとっても「リスクでしかない」という事実をご存じでしょうか。※本記事は、谷本真由美氏の著書『日本人が知らない世界標準の働き方』(PHP研究所)より一部を抜粋・再編集したものです。 先進国で増えている「ミュージシャンのような働き方」 今や多くの先進国では、会社というのは、働く人々が短期間の間に集まって何かをやる場に過ぎなくなってきています。 これは、ハードロックの世界でたとえるならば、Damn Yankees(ダム・ヤンキース)というバンドのようなものです。 このバンドは、当時、ハードロック界で大成功した様々なバンドのミュージシャン