日本の公立小学校や公立中学校、そして、公立高校は実際のところ大変優れている。もちろん、ほとんど無料の教育機関としては、だが。また、市場原理の中で生き残ってきた日本の塾の教育力も、とても素晴らしいものがある。PISAなどの国際的な学力調査では、日本の子供の学力は世界の中で常にトップクラスで、世界中の国が日本の初等中等教育から学ぼうとしてきた。そして、日本のこれらの教育の大部分は私立ではなく、公立で担われているのだ。 一方で、日本の大学以降の高等教育は、何の研究業績がなくても終身雇用を約束された教授たちのレジャーランドと化しており、学生は高い金を払っても(学費を払うのは親だが)ほとんど付加価値を付けることなく卒業していく。また、企業側も日本の大学は教授のレジャーランドだとわかっているので、そこでの教育に関しては期待していない。就活では、入り口の偏差値により学生の事務処理能力が測られる。そして、