調子に乗って、また少し文学ネタを書いてみます。 「ア・バオア・クー」はガンダムの物語に出てくる要塞ですが、 →ア・バオア・クー - Wikipedia 「ア・バオ・ア・クゥー」は、アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスの『幻獣辞典』に出てくる幻獣です。 →ア・バオ・ア・クゥー - Wikipedia 『アラビアン・ナイト』(『千夜一夜物語』)を最も原典に忠実に英語へ翻訳したとされる編者であるバートン卿が、彼が加えた注の中でア・バオ・ア・クゥーの伝承に触れている。 その件について、ホルヘ・ルイス・ボルヘスは彼が見聞した伝承をまとめた『幻獣辞典』(柳瀬尚紀による邦訳版(1974年、晶文社)がある)にて言及している。 しかしそのいずれにおいても、伝承の出典については詳しくは触れられていない。 伝承の舞台となっているのは、柳瀬の訳註によればインドのラジャスターン州ウダイプル郡チトールにある、ジ