SFAでは,「プロセスの見える化」が大ブームになったが,2007年は見える化ブームが徐々に終焉の兆しを見せていくだろう。 政治と違って,経済は緩やかなカーブを示すから一気に終焉することはない。しかし見える化を先駆けて実施した企業群から,見える化導入の反省が起きている。彼等は異口同音に「営業プロセスが見えて喜んだのは口うるさい管理型上司だけであった。入力を強要するほどに営業マンの士気は下がりやる気が失せていく。見える化は営業マンを幸せにしない」という。この小さな声はやがて合唱になっていくことは明らかである。 見える化は重要なことだ。プロセスが可視化できたことは功績である。しかし見えた後の使い方が問題なのである。見えたことで納品完結しようとするIT企業。使い方を研究しない導入企業。マーケティング不在のSFA。このことがSFAをダメにしているのだ。 2007年は下降を始めている「見える化カーブ」