きょうは日本全国で原発の電気を1ワットたりとも使わない、第1日目となった。すべての原発が停止したのは42年ぶりだから、41歳以下の人は初めての体験となる。 原発にどっぷり浸かっていた市民生活からオサラバしようと、草の根の運動が続いてきた東京・高円寺では、「祝賀パレード」が行われた。集合場所の蚕糸の森公園には、地元杉並区はじめ首都圏一円から市民1千人余りが訪れた。 高円寺で市民レベルの脱原発運動をリードしてきた松本哉(リサイクルショップ経営・37歳)さんは、紋付はかま姿で登場した。「去年の今頃、デモを企画した時には人が集まるのか、心細かった。だがメチャクチャに人が来てとんでもないことになった…」。大規模市民デモを根付かせた男は、晴れがましい顔で挨拶した。 作家の雨宮処凛さんはウェディングドレスだ。「原発を停めたのは、ここにいるみんなの力だ」。雨宮さんは勝どきでもあげるかのように威勢良く語った