希望の党代表の小池百合子都知事が、アベノミクスについて「1%ちょっとGDP(国内総生産)を上げたからといって、大きな顔をするなといいたい」と言い放った。「ユリノミクス」を自称する経済政策の実現性が問われているなか、経済センスに疑問が生じてしまう発言だ。 小池氏の耳を疑う発言は10日に東京・池袋での街頭演説で飛び出した。消費増税凍結の代替財源として「100兆円規模の国家予算をワイズスペンディングすれば、その1%分の1兆円はすぐに出てくる」と持論を展開した後、1%超の経済成長について「大きな顔をするな」と言い切った。 「1%分の予算削減」と、「1%の経済成長率」という次元の異なる数字を並べているのはさておいても、景気の実感に近いとされる名目GDPの成長率をみると、2013年度が2・6%、14年度が2・0%、15年度は2・7%、16年度は1・1%と4年連続で1〜2%台の伸びを記録した。
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