経済産業省の若手官僚が大量退職したことを伝えた(『経産省若手キャリア官僚、大量退職の〝怪〟』)が、どうしてこういう事態を招いたのか、驚くべき「霞が関」の勤務の実情を垣間見ると……。 政府は民間に対して「働き方改革」を打ち出したが、おひざ元の中央官庁では、ほとんど「改革」が進展していない。人手不足は深刻さを増し、職場環境を改善しなければ、入省を希望する学生が減るだけでなく、経産省のように中途退職者が続出することになりかねない。こうしたことが積み重ねって国家公務員職が毛嫌いされて国政の中枢を担う優秀な人材が集まらないようになれば、将来の日本全体への影響も重大になる。 無駄が多い国会待機 その典型が、国会開会中の質問に対する答弁の準備のための過重な仕事だという。与野党の取り決めで建前的には2日前に質問事項を政府側に提出することになっているが、ほとんど守られておらず、野党からの質問は前日になって出
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