“顧客中心経営”のあるべき姿を探る 戦略なくして構造改革なし、構造改革なくして成長なし 関連トップページ:CRM 2002年の滑り出しを見ても、とても順風満帆とは言えない日本の経済状況。そのような環境下で、さまざまな企業が次の一歩をどう踏み出すかで、頭を悩ませている。なかでも対顧客戦略は、企業の理念や組織のあり方にも深くかかわってくるだけに、企業規模の大小や業界内での地位を問わず最重要級の課題となっている。本稿では、現代における顧客戦略のあり方を「顧客」、「戦略」、「構造改革」というキーワードを基に考えると同時に、日本企業がいま何をすべきかを解き明かしたい。 松下芳生 トーマツ コンサルティング パートナー text by Yoshio Matsushita 顧客中心主義の基本原則 今年1月末、5年ぶりにある推計が発表された。国立社会保障・人口問題研究所が出した人口推計である。それによると