ロシアのプーチン大統領は、国を代表する酒ウオッカに関して、新年のお祝いで消費が大幅に増えるのを前に値上げを抑制する措置を打ち出し、通貨ルーブルの急落による経済の悪化でみずからの支持率が下がりかねないなかで、国民への配慮をアピールしたものとみられます。 ロシアでは、アルコール依存症の患者を減らそうと、政府が代表的な酒であるウオッカの最低価格をたびたび引き上げ、値上げを促す政策を取ってきました。 しかし、新年のお祝いでウオッカの消費量が大幅に増えるのを前に、プーチン大統領は24日、政府の会議で、「アルコール依存症には対策を取らなければならないが、それは適切に行うべきだ」と述べ、値上げを抑制するため、ウオッカの最低価格を当面は据え置くよう指示しました。 一転して値上げの抑制にかじを切ったのは、プーチン大統領が、経済の悪化でみずからの支持率が下がりかねないなか、国民に配慮する姿勢をアピールしたもの