大きく振りかぶってから背中を打者に向ける、独特のトルネード投法で日米の野球ファンを魅了した野茂英雄氏。1995年、球界とマスコミによるバッシングが続くなか、当時在籍していた近鉄バファローズの年俸1億4000万円を蹴り、980万円のマイナー契約でロサンジェルス・ドジャーズへ移籍。その後、アメリカ全土で野茂フィーバーを巻きおこし、日本人選手がメジャーリーグで活躍できる道筋をつくった。 近鉄時代から、寡黙な印象のある野茂氏が、株式会社ワークスアプリケーションズ主催の『COMPANY Forum 2014』に登壇。「世界で戦うメンタリティ」をメインテーマとして、フリーアナウンサーの渡辺真理さんを相手に、野球人生を振り返った。 ■中学時代は全然イケてる選手ではなかった 渡辺:まずは、野球を始めたきっかけから教えてください。 野茂:小学2年生の時、親父がグローブを買ってきてくれたのが始まりです。僕は大