オーストラリア北部特別地域(準州)ダーウィン近郊のリッチフィールド国立公園で、シロアリが築いた巨大なシロアリの塚を見上げる観光客(2008年9月4日撮影)。(c)AFP/Greg WOOD 【2月7日 AFP】樹木を主食として家屋の木材を食い荒らし、害虫とみなされているシロアリが、半乾燥地域の砂漠化を食い止め、気候変動の影響を和らげているという論文が5日、米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。 論文によると、アフリカ、中南米、アジアの草原やサバンナ、乾燥地帯にみられるシロアリの巣(アリ塚)は水分と栄養分を蓄え、シロアリが作った無数のトンネルを通じて水分が地中に流れ込みやすい構造になっている。このため、砂漠化の影響を受けやすい場所でも植生に適した環境をアリ塚が提供しているという。 論文の主執筆者、米プリンストン大学(Princeton University)のコリーナ・タルニータ
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