東京大学合格を目指して国立情報学研究所などが開発した人工知能が、去年に比べて学力を伸ばし、ことしは予備校の模擬試験で国公立大学を含む470余りの大学に合格できる成績となりました。 研究グループはプロジェクトを通じ、「人工知能の可能性と限界を明らかにしたい」と意気込んでいます。 この東大合格を目指す人工知能は「東ロボくん」と呼ばれ、国立情報学研究所の新井紀子教授らの研究チームが開発しています。 2度目の挑戦となったことしの模試の結果は2日、東京の大手予備校で発表され、すべての科目を合わせた偏差値は、去年の45.1から47.3へと伸びました。 この成績は、目指す東大合格にはまだまだ届きませんが、国公立大学4校を含む470余りの大学で「合格率80%以上」を示すA判定となりました。 5教科7科目の成績は、国語と英語、世界史、それに2科目の数学のうちの数2・Bが平均点を超え、特に英語は偏差値が10近