武雄市図書館について、慶應大学総合政策学部教授の上山信一氏が非常に興味深い考察記事を公開されている。 なぜ武雄市立図書館はすごいのか――ツタヤ、スタバとのコラボ(下) http://www.actiblog.com/ueyama/304221 樋渡市長や図書館職員、運営受託者のCCC(カルチュアコンビニエンスクラブ)へのインタビュー取材で得たことをもとに、武雄市図書館がなぜすごいのかが分析されている。 しかし、上山信一氏は、見えないものを見ようとするあまり、武雄市図書館の本当のすごさが伝えきれていないと感じた。 僭越ではあるが、見えていることをもとに上山信一氏の記事を補足し、この武雄市図書館プロジェクトの意義を考えたい。 CCCと共同で投資 最初にプロジェクトの内容を確認したい。これは武雄市とCCCとの共同事業である。 武雄市は、リニューアルを機に、入り口のすぐ横にあった蘭学館と称する歴史