スパニッシュ・グレイハウンドやポデンコは、ハウンド種の中でも珍しい品種の犬だ。彼らはすぐれた狩猟能力と揺るぎない忠誠心を持つ。 その狩猟能力の高さから、南ヨーロッパでは猟犬として使役されている。だが、狩猟シーズンが終わると処分されてしまう犬も多い。また、狩りが上手くない犬は殴られ、拷問され捨てられることもある。 「用済み」となった猟犬が家を探し当てて帰ってこないように、脚を折ったり目をつぶしたりする飼い主もいると言う。それらの非情な飼い主たちは、猟犬は空腹な方が上手く狩りが出来ると考え、犬をほとんど餓死寸前まで空腹にさせる。 だが、例え猟犬であっても、彼らを心から愛し、受け入れてくれる家庭があれば、彼らは素晴らしいペットとなりえるのだ。一部の保護団体はこれらの猟犬を救出し、彼らにふさわしい里親を見つけ出す活動を懸命に行っている。 カメラマンのマティアス・デ・ラトルさんは、3年前、彼の作品を