「就職活動のときは、『これからは君たちの時代だ。君たち若者の意見こそが会社の将来を左右するのだ』と散々聞かされたのに、入社したとたんまったく若者の意見に耳を傾けてくれない」 「入社前は、働きがいのある仕事を与えてもらえるような感じだったのに、実際に配属された部署は、まったく希望しない部署で、やりがいのある仕事ではない」 こんな悩みに陥り、仕事に対するモチベーションが上がらない若者が多い。このように期待や夢を抱いて入社したものの、与えられた仕事や職場環境の実際とのギャップに遭遇することで生じるショックのことをリアリティショックという。 リアリティショックをバネに一層頑張る......というたくましい若者は、残念ながら少ない。多くは、会社や仕事に対する否定的態度(職務不満足や会社への疑惑や不信感)が形成されてしまう。その結果、最悪の場合、早過ぎる自発的離職を招き(この社会的問題は日本特有のもの