中東の国・カタールのドーハで、現地時間の2012年2月9日から6月24日までアーティスト村上隆氏の個展「Murakami - Ego」が開催されている。2月8日、会場では世界各地で個展を開く村上氏が、現地を訪れた批評家・東浩紀氏、雑誌『美術手帖』の編集長・岩渕貞哉氏と鼎談。いま現代美術の現場で何が起きているか、そして日本文化の未来について語り合った。 以下、全文書き起こすかたちで紹介する。 ・[ニコニコ生放送]村上隆×東浩紀×岩渕貞哉 鼎談冒頭から視聴 - 会員登録が必要 http://live.nicovideo.jp/watch/lv79992110?po=news&ref=news#0:09:56 ■カタールの展覧会は「まったく良い方向に裏切られた」 村上隆氏(以下、村上): サラマリコーン(アラビア語の挨拶。「貴方に平和が訪れますように」の意)。こんばんは、村上隆です。皆さんご存知