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──500ページを超える大著です。 法律専門誌の3年半にわたる連載を本にしただけだ。連載そのものはもう2年近く前に終わった。仕事の合間にゆっくり補足の筆を執ったら分厚い本になってしまった。 ──行政官の息遣いを感じます。 金融制度の執行に携わる立場から、証券市場や金融システムを20年ほど見てきた者の感想にすぎないと、自分では思っている。 あえていえば、いったん民主党の政権になって「気配」を表さない行政官が増えた。それに頓着しない鈍感な人は珍しいのかもしれない。自身としては、気配を隠して生きるのは面倒なので隠さないというだけだ。日本の大きな組織ではとかく自分の気配を出さない人がトップになっていく。特定の考えがなく、担ぎやすいというだけで上に立ちがちだ。 線引きの感覚が一致する人とやれてラッキー ──証券取引等監視委員会は佐渡賢一さんの委員長就任がよかった? 検事出身だが、「感覚」がたまたま私
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三菱東京UFJ銀行の行員らに、銀行と関係のない投資会社との取引を勧められ「資産約3億8千万円を失った」として、東京都内の79歳の女性が27日、同行と行員を相手に同額の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。代理人を務める桃谷一秀弁護士はこの日、「銀行の管理体制に問題がある」として同行への改善指導を金融庁に申し立てたことも明らかにした。 訴えによると、女性は5年前に夫を亡くし、相続した遺産を2011年1月から同行で投資、運用し始めた。約1年後に8千万円の損失が出たところ、担当の男性行員から同行の別の男性行員と外部の男性コンサルタントを紹介された。 3人は12年1月に女性に対し、同行とは関係のない大阪市の投資会社との取引を勧誘。女性は同年4月までに計3億8千万円を投資会社に送金したが、同年中に経営破綻(はたん)。資金はほとんど戻らなかったという。
金融庁は投資助言大手のアブラハム・プライベートバンク(PB、東京・港)に6カ月以内の業務停止命令を出す方向で最終調整に入った。証券取引等監視委員会が3日、無登録で金融商品を販売していたなどと正式に行政処分を勧告。反論していたアブラハムも同日夜、監視委の勧告を受け入れる方針を公表した。金融庁は来週にもアブラハムの意見を聞く「聴聞」を開いたうえで、処分内容を正式決定する。アブラハムは金融商品取引法
ということで、無事アブラハム・ホールディングス社およびアブラハムプライベートバンク社ならびに関連会社(以下アブラ社)に関する報道が出たようです。一番槍を入れた日経はこれはフライングではないのかという気もしないでもないですが、アブラ社総帥・高岡壮一郎さんの奥さんを配置転換してまでネタを取りにいった日経グループの英断には頭の下がる思いであります。 アブラハム処分勧告へ 監視委「投資助言を逸脱」 海外ファンド無登録販売と判断 http://www.nikkei.com/markets/features/12.aspx?g=DGXNASGC02006_02102013MM0000 アブラハムPB社「いつかはゆかし」事業に対する公開質問状(訂正あり)(報告あり) http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/03/post-4ccd.html 【謹告】アブラハム社から公
金融庁は、海外からの投資を呼び込むため、世界的に使われている「国際会計基準」に近い日本独自の新しい会計基準を作り、企業に利用を呼びかけることになりました。 金融庁は、海外からの投資を呼び込むため、企業の業績をまとめた「決算書」に、世界の企業と比べやすいよう世界的に使われている「国際会計基準」を用いることを義務づけるかどうか検討してきました。 これについて金融庁の審議会は、19日にまとめた報告書で、国際会計基準の導入は企業にとってコストがかかることや、アメリカがまだ導入していないことから「判断する状況にない」として、義務づけについての結論を先送りしました。 そのうえで、「国際会計基準」には、日本の実情に合わない点もあるとして、日本独自の修正を加えた会計基準を作るべきだと結論づけました。 これを受けて、金融庁は、「国際会計基準」に近い日本独自の会計基準を来年中にも新たに作ることになりました。
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