生の牛レバー(肝臓)の提供・販売を禁じた食品衛生法の規格基準が今月、施行された。重い食中毒を起こす病原性大腸菌が見つかったためだが、焼き肉店などでの「レバ刺し」復活の手段として放射線照射による殺菌法が改めて注目を集めている。食品への照射実験をしている消費者グループが生の牛レバーにガンマ線を照射、見た目の色やにおいを比較した。その結果は-。(平沢裕子)5サンプルで比較 放射線照射は、海外では殺菌などを目的に香辛料や肉、エビなどで実用化されている技術だ。日本ではジャガイモの発芽防止のための使用を除けば食品衛生法で禁止。ただ、研究機関などが食品に照射し、食べる実験を行うことはできる。 実験したのは「食のコミュニケーション円卓会議」(市川まりこ代表)。平成18年から食品照射を学習テーマに掲げ、これまでに野菜や果物、香辛料などへの照射を実施。発芽抑制効果や見た目、味の違いなどを検証してきた。 市川代