クリストファー・リーヴ(Christopher Reeve)の遺書のようにこの本を読んだ。日本では昨年末の出版だったが、私は、出版社はPHP研究所かぁ、このタイトルかぁ、とひいてしまっていた。帯に「心がふるえる。感動がとまらない」というのも苦手だなと思っていた。でも、この帯は私のような冷笑家には誤解を招くが、正確な表現だった。もっと早く読むべきだった。 リーヴは映画「スーパーマン」の主演俳優として有名だ。1952年9月25日の生まれ。先日52歳になったばかりだった。1995年の落馬事故で脊髄を損傷し、肩から下が麻痺するようになり、ほとんど全身の自由を失った。この重度な障害からの回復は当時の医学的常識では不可能ということだったが、彼は奇跡的なリハビリテーションで通説を覆し、車椅子での生活が可能となった。その後、同じく脊髄損傷に苦しむ人々を支援するために「クリストファー・リーブ麻痺財団」(参照
Posted by Editor : 2005-12-20 19:00 Podcastの「制作」にフォーカスした初めての書籍『Podcasting Hacks』もいよいよ発売です。 この本はPodcastにかぎらず「音を使った情報発信」について、一般向けに詳しく解説しているという意味でも、とても面白い本です。 多くのユーザは、ブログなど「テキスト」を使った情報発信の場合、ニュース、批評、日記などのフォーマットごとに、何を書けばよいのか、情報(ネタ)をどう集めるか、どのように書けばよいのか(文体、見出しの付け方など)、どのようなレイアウトが読みやすいのか、といったことに関する基礎的な知識は、(意識しなくても)身に付いているはずです。しかし、「音」を使った情報公開については、内容に適した構成や、素材の集め方(録音)、録音した音からノイズを取り除く方法、別々の素材をミックスする方法など、経験し
高校時代はバンドを組めず、音楽が好きな仲間とつながるチャンネルはインターネットしかなかったtofubeats。しかしそこから生まれた音楽はなによりも時代にフィットするものだったという。彼はこの雑誌で、ネットレーベル・Maltine Recordsとそこで育った新世代の“音楽ギーク”たちによる10年の歩みを回想する。 この特集ページではtofubeatsが書いたテキストのほか、Maltine Records主催イベント「lost decade」のメンバーであるtofubeats、tomad、DJ WILDPARTY、okadadaがフォーマルなタキシードを着てボーリング場でパーティをする写真も掲載。4人がセレクトしたMaltine Records作品の傑作選や、Maltine Recordsとtofubeatsの10年間をtomadがまとめた年表も読むことができる。
高速文字列解析の世界というタイトルからは、どんな中身なのかあまり伝わってこないので、どんなことが書いてある本なのか、中身をちょっと紹介してみる。 1章、2章は概観や準備であり、3章からが本番なのだが、Burrows Wheeler Transform、簡潔データ構造、ウェーブレットツリー、データ圧縮、全文検索、テキストマイニングのためのデータ構造、という章題になっている。 何に使うのかという目的ベースで考えると、この本に載っているのは、データ圧縮、情報検索とテキストマイニングの基盤技術である(データ圧縮については基盤と言うよりはそのものだが)。ただ、この本には本当に基盤技術の話しか載っていないので、「この本で情報検索はバッチリだぜ!!」というような訳にはいかない。テキストマイニングに関しても同様である。別途入門書を読むなりしないと、より高次元(ここでの高低は技術の積み重ねの高低であり、難し
本書内容概略 ウェブはティム・バーナーズ=リーというひとりの人物によってつくられました。それから20余年を経た現在、ウェブ以前にはなかった新しい価値観やルールが現実世界に大きな影響を与えています。メディアとして、コミュニケーション・ツールとして、ウェブは本質的にどのような特徴を持っているのか。そして、私たちはそれをどのように使いこなすことができるのか。さまざまな角度から「ウェブらしさ」を考えます。 著者紹介 大向一輝(おおむかい・いっき) 国立情報学研究所・コンテンツ科学研究系 准教授。 2002年同志社大学大学院修了、2005年総合研究大学院大学 複合科学研究科、情報学専攻修了。専門はセマンティックウェブ、情報・知識共有、コミュニティ支援。2005年国立情報学研究所助教。2009年国立情報学研究所准教授。2010年より総合研究大学院大学准教授を併任。2008年からは株式会社グルコース取締
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