トーベ・ヤンソン 《「たのしいムーミン一家」挿絵》 所蔵先:タンペレ市立美術館ムーミン谷博物館 制作年:1948年 (C) Moomin Characters ™
一生モノの一冊。 「スゴ本=すごい本」の何が凄いのかというと、読んだ目が変わってしまうところ。つまり、読前と読後で世界が変わってしまうほどの本こそが、スゴ本になる。もちろん世界は変わっちゃいない、それを眺めるわたしが、まるで異なる自分になっていることに気づかされるのだ。 『GEB(Godel, Escher, Bach)』は、天才が知を徹底的に遊んだスゴ本。不完全性定理のゲーデル、騙し絵のエッシャー、音楽の父バッハの業績を"自己言及"のキーワードとメタファーで縫い合わせ、数学、アート、音楽、禅、人工知能、認知科学、言語学、分子生物学を横断しつつ、科学と哲学と芸術のエンターテイメントに昇華させている。 ざっくりまとめてしまうと、本書のエッセンスは、エッシャーの『描く手』に現れる。右手が左手を、左手が右手を描いている絵だ。「手」の次元で見たとき、どちらが描く方で、どちらが描かれている方なのか、
現代アートの本当の学び方 (Next Creator Book) 作者: 会田誠,荒木慎也,大野左紀子,苅宿俊文,暮沢剛巳,谷口幹也,土屋誠一,筒井宏樹,成相肇,橋本誠,日比野克彦,福住廉,三脇康生,村田真,山木朝彦,川崎昌平,フィルムアート社編集部出版社/メーカー: フィルムアート社発売日: 2014/03/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 現代アートを一般の人や初学者向けに解説する本はいくつか出ていますが、これはその世界に作り手として足を踏み入れようとしている若い人々(そうした子どもをもつ親御さんも含め)に向けたものです。 日本でアート、美術を学ぶことはどういうことなのか?を中心に、大きな問題から一見瑣末と思えるような問題まで、平易な言葉で語りかけるように書かれています。執筆者が16人と多い(私もその一人)のも、多角的な視点の提供に繋がっていると思います。
美術出版社が主催している、「美術検定」という検定があります。美術作品への背景知識がどれくらいあるかをはかる、趣味検定です。出題範囲は、西洋・東洋、時代を問わず、いわゆる美術作品と呼ばれるものすべてが対象となり、幅広いです。 美術検定 私はゆくゆくはこれの1級をとりたいと日夜努力している(?)のですが、今年受けようと思っていた2級の検定試験は、他の資格試験の勉強を優先したため、受検自体を泣く泣くあきらめることとなりました。 ちなみに昨年は3級を受けたのですが、忙しくてまったく勉強できなかったにも関わらず、過去の遺産で合格することができました。3級は、初心者にもおすすめのレベルです。 美術検定2012 3級に合格していた話。 - (チェコ好き)の日記 しかし1級・2級は、ちょっと問題集を見ただけでも難問ぞろいなのがわかるので、さすがにこうはいかないでしょう。 もちろん、努力して勉強して合格した
2013年12月6日 7時0分 by ライブドアニュース編集部 ざっくり言うと 虫たちの愛の営みをユニークな解説と絵で紹介した「昆虫交尾図鑑」が7日に発売 作者は東京藝術大学デザイン科3年の女子大生だ 虫と人との共通点である「交尾」に、虫を理解できるカギがあるのではと考えたという 虫たちの愛の営みを、繊細な絵とユニークな解説を交えて紹介した『昆虫交尾図鑑』(飛鳥新社)が12月7日(一部書店では6日)に発売された。作者は東京藝術大学デザイン科3年の長谷川笙子さん。それぞれの絵には、交尾を四十八手風に表した名前が添えてある。例えば『虹の架け橋』(トンボ)、『問答無用』(カマキリ)、『死にもの狂い』(ミナミアオカメムシ)等。虫たちの交尾を描こうと思ったきっかけは何だったのか?長谷川さんにお話を伺った。 ――虫が交尾をしている絵は、繊細なタッチで実に綺麗に描かれていますね! 「虫の絵は2年以上前か
■愛され、嫌われたイルカたち バブル期の1980年代末から90年代初め、躍動するイルカの絵で一世を風靡(ふうび)した米画家、クリスチャン・ラッセン(57)。3月11日生まれのサーファーで海を愛する彼は、東日本大震災の被災地をいち早く訪れたことでも話題になった。 しかし、独特の商法で版画が売れに売れるなど日本市場で大成功を収めた画家でありながら、新聞を含む美術マスコミが彼の作品自体を正面から論評することはなかった。米在住画家、ヒロ・ヤマガタ(65)らとともに、現代美術とは異なる「インテリア・アート」に分類され、美術好きを自任する人からは冷笑、あるいは黙殺されてきたのが「ラッセン」なのだ。 なぜラッセンは日本で受容され、消費され、忌み嫌われてきたのか。本書は美術家や批評家ら15人が「ラッセン」を論じた画期的評論集。独特のけばけばしさとスピリチュアルな雰囲気を併せ持つ絵は「日本人のヤンキー心にア
芸術の売り方――劇場を満員にするマーケティング (単行本) ジョアン シェフ バーンスタイン (著), 山本章子 (翻訳) 芸術・文化事業を成功に導くマーケティングを明快に語る クラシック音楽、演劇、オペラといった芸術ビジネスの市場は縮小する一方だと言う人がいる。余暇の過ごし方の多様化や競争の激化、若者の芸術離れを嘆く人もいる。だが、本当にそうだろうか? 今日、多くの芸術団体が苦境にさらされている元凶は、作品の問題ではなく、マーケティングの不足ではないだろうか。世界には、効果的なマーケティング戦略によって観客数の劇的増加を実現した団体がいくつもあるのだ。 本書は、基本的・現代的なマーケティング戦略を活用し、芸術ビジネスを成功に導く効果的な方法を提示する。 最近、バレエやクラシック音楽の公演のチケットが売れていないという話を耳にします。もっと深刻なのが米国であって、いうまでもなく、サブプライ
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