スペイン1部バルセロナの下部組織に所属していたFW久保建英(たけふさ、13)が退団することになった。国際移籍は原則18歳以上という国際サッカー連盟(FIFA)の規則に触れ、バルセロナでは公式戦に出場できないためだ。FIFAはこの規則を厳格に適用し始めたところで、背景には巨額の移籍金が動く欧州選手市場の暗部がある。 久保はJ1川崎U12(12歳以下)に所属していた10歳の時、入団テストに合格してバルセロナへ移った。2013年には東京都内で開かれた国際親善大会でバルセロナの一員として活躍した。すでに帰国し、15歳以下日本代表のインドネシア遠征(12~19日)に参加するまで、FC東京で練習していた。今後どのクラブに所属するかは決まっていないという。 バルセロナのジョルディ・メストレ副会長(スポーツ担当)は朝日新聞の取材に「タケと家族が決断し、帰国を伝えてきた。バルサでプレーしたいタケには気の毒だ