イラク首都バグダッド(Baghdad)の商業地区で起きた自動車爆弾攻撃の現場(2013年5月27日撮影)。(c)AFP/ALI AL-SAADI 【5月28日 AFP】イラクでは27日、首都バグダッド(Baghdad)と同国北部で爆弾攻撃や銃撃戦が相次いで発生し、計58人が死亡した。同国では、後を絶たない暴力行為に、宗派対立の再燃を懸念する声が高まっている。 バグダッドでは、イスラム教シーア派地域を主な標的とした複数の爆弾攻撃が発生した。同国での社会不穏は、シーア派率いる政府が少数派のスンニ派を周辺に追いやり、敵視しているとの非難が噴出する中で起きた。27日の一連の攻撃を含めた暴力行為による死者数は、2か月足らずで1000人近くに達しているが、政府はいまだに事態を収束できずにいる。 今回の攻撃の犯行声明は出ていないが、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とつながりのあるスンニ派武装勢