ハートに火を付けて! 燃えさかる案件の中心で辞意を叫ぶ:激務な職場を辞めたいが、美女が邪魔して辞められない(4) 僕、梧籐 剛(ごとう ごう)。年齢27歳、職業ITエンジニア。美人上司と可愛い過ぎる後輩に囲まれてアンドロイド開発にいそしむバラ色の日々……?
愛とラーメンの街、新横浜。 ラブホテルがやたら多く、ラーメン博物館があるこの街で、彼女と出会った。 「笑わんといてや」彼女がそう言った理由は、ホテルに入ってすぐ分かった。 その刺青を見た瞬間、俺は爆笑した。こんな新幹線に乗るのは初めてだ。 「もー、笑うなって言うたやん」と怒る彼女。 「わるいわるい、でも何で新幹線なんや?」 「もう1年前になるかなあ」彼女は語り始めた。 「あんたに似た左側の男が前の夫でヤクザやったわ」 「子どもが生まれたけど、離婚したときに夫が連れていきよった」 「その日は東京の増上寺で、大掛かりな映画の撮影をやってた日でよく覚えてるわ」 「その時期と規模なら、たぶん映画『ウルヴァリン-SAMURAI-』の撮影やな。400名以上で撮影してたらしい」 「そうなんや。それで、離婚した後は生活が苦しくて、昼はパチンコ、夜はキャバクラで過ごしたわ。一人でアパートに帰ると寂しくてな」
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