先週はこのコーナーをお休みして、米シアトルで開催されたMozCon 2013に参加してきた。MozConはMoz(旧SEOmoz)が主催するSEOをメインとしたインバウンドマーケティングのカンファレンスだ。 SEOmozが「Moz」と改名した背景には、SEOのプロフェッショナルから、マーケティング(特にインバウンドマーケティング的なもの)全体を扱う方向転換がある。 そのMozのCEO兼共同創設者であり、インバウンドマーケティングのプロであるランド・フィッシュキン氏によるオープニング・セッションをレポートする。 ウェブマーケティングにおける5大トレンド ブランド支配 検索結果のトップ10にブランドサイトが占める割合が増加の一途をたどっている。ウィキペディアやアマゾン、ユーチューブ、フェイスブックなどのページが多く見られる。 グーグルの検索結果に表示形式に変化が見られる。グーグルショッピングや
既存サイトのリンクを削除したり更新したりすることについては、2つの考え方がある。 たとえ自サイトに悪影響を及ぼすリンクがいくつかあったとしても、良質なリンクの構築に注力することで、悪い影響を打ち消せる(つまり既存のリンクはきにしない)。 新しいリンクの獲得を考えるより先に、悪質なリンクを取り除くことに注力すべきだ。 どちらの陣営につくにせよ、結局は君の意見と経験次第だが、僕個人の意見としては、リンクの削除やリンクプロファイルの整理を一通り行うのが、時間の賢い使い方だと思える状況が非常に多い。一部のリンク、特にまったく人為的でスパム的なリンクがWebサイトの足を引っ張っていることは、ほとんど疑う余地がないからだ。行いを正しくして、そうした過去の失敗を改めていかない限りはね。 リンクプロファイルの整理やリンクの見直しに取り掛かるつもりなら、幸運にも役に立つツールがいくつかある。どういった部分を
ウェブサイトの検索エンジン最適化(SEO)作業は、恐ろしく困難で複雑な仕事だ。大量の知識、世界で最も変化の早いこの分野で遅れをとらないための途方もない献身、そして検査や解析に非情なまでに没頭することが求められる、そんな作業だ。 なぜ検索エンジン最適化や検索エンジンマーケティング(SEOやSEM)が、これほど困難な業務なのか(もちろん、それが嫌だってわけじゃない)、その理由を並べてみた。 検索エンジンのガイドラインとそのサービス内容 検索エンジンは、インデックスに登録するもの、許容し得る手法、そして表示特性までも、絶えずパラメータに磨きをかけている。この2年間、僕たちはnofollow属性、Google Webmaster Centralの導入、広告リンクの新しいガイドライン、Googleの補足検索結果に関する決まりごと、Yahoo! Site Explorerの開始、Google Site
担当しているサイトが打撃を受けたSEO関係者らにとって(僕もこのアップデートでいくつかのサイトがやられたことを告白しよう)、最初に感じた憤りは、すぐに恐怖と好奇心に転じた。業界向けパブリッシャの多くが、僕に言わせれば拙速に反応し、「ペンギンから回復する」コツや手順を公開し始めた。 だが真実は、イアン・ハウエルズ氏が先日のSEOポッドキャストで語っているように、このアルゴリズムのアップデートによる影響のすべてを語るのはあまりにも尚早であり、講釈を垂れている連中も実は憶測を話しているだけだ。 僕がこれまで見てきた限り最も有益なアドバイスは、The HOTHのブログに書いてあった「パニックを起こすな、今は耐えろ」というものだ。 とは言え、僕は実体験として、いくつかあるサイトの中で個人ブログが打撃を受け(過剰な最適化のせいだろうと今ではほぼ確信している)、そこから回復することができた。 ここで何よ
会社経営の責任と、1日に数百通も来る電子メールの処理で大わらわになる以前、僕は多くの時間を費やして、検索エンジンがサイトやページ上の特定の要素をどう処理するのかに関するいろいろな仮説を検証したものだ。たとえば次のような疑問に対する答を知りたくて、検索エンジンをテストしてみたんだ。 ページのソースコードを見たときに、キーワードが最初の方にあればあるほど、検索エンジンに対して効果的に働くのか否か? →先に出てくるほど効果的物理的に太字を表示するbタグと、論理的な強調を示すstrongタグでは、どちらの方が良いか? →以前はstrongタグだったが、現在は差がないようだ検索クエリとまったく同じアンカーテキストを持つリンクは、アンカーテキストに別の言葉が入っているリンクよりも効果的なのか? →まったく同じアンカーテキストの方が効果的なようだ 言うまでもなく、こうした類の疑問に対する答を検証するには
サイトフッターリンクのような、現時点および近い将来において問題となりそうなサイトワイドリンク(サイト全体から共通して張るリンク)について解説しているこの記事、前後編の前編となる前回は、どんなサイトワイドリンクが問題になるかの例を示した。後編となる今回は、そういった場合の解決法を解説するとともに、有効なサイト内リンク戦略とそのテスト方法についても紹介する。 → まず前編を読む 問題ないサイトワイドリンクのための分類法を考える前回示したような、トラブルになる可能性が高いサイトワイドでのリンクの張り過ぎ問題を回避する最善の方法は、ページを適切にカテゴリ分け(分類)することだろう。 Distilledの社内では、こうしたカテゴリについて「ページタイプ」として議論することがよくあるけれど、要するにサイト上にあるページの階層構造の話だ。少し例を挙げてみよう。 トップページ(本来、それ自体が1つのカテゴ
この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、SEOmozの見解を反映しているとは限らない。 2012年以降のサイト内リンク戦略はどう考えるのが正しいのか? 現時点および近い将来において「最適化し過ぎ」対策アルゴリズムやフィルタの影響で問題となりそうなサイトワイドリンクについて、僕の考えを正確に示しておこう。 7月27日の金曜日、僕は「もっとスマートなサイト内リンクの張り方」というテーマでWhiteboard Fridayを担当した。見逃した人は(実際、いくつかグラフなどを見せているから、ただ聞くだけではなくて見る必要もある)、そちらも見ておくことをお勧めする。 また、そこで寄せられたコメントに見られるいくつか誤解を、この記事で解くようにもしたい。 フッタリンクは(本来)いけないものではない何度か目にした質問は、そもそもサイト全体に共
都市伝説その6 相互リンクはすべて無意味またはペナルティの対象相互リンクがあったら、つまり自分のサイトから他のサイトにリンクを張り、そのサイトからも自分のサイトにリンクが張られていたら、ペナルティを受けることになるのだろうか? そのリンクは価値がなくなるのか? 自分のサイトにリンクしてくれているサイトにはリンクを張るべきではないとでも? では、New York Timesが僕の記事にリンクしてくれたとしたらどうする? 僕は、読者全員とその記事を共有して「ねえねえ見てよ、New York Timesが僕の記事を取り上げてくれたんだよ」って言いたいけど、相互リンクにはしないって……そんな心配はご無用だ。 これはそれほど懸念すべきことではない。相互リンクについては、そういったことを気に病む必要はない。 何年も前には、リンクページを何ページも作っている人たちがいたし、今でもそういうやり方はまだ少し
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