最低限の知識も理解もないユーザーと渡り合うには?(前編):「訴えてやる!」の前に読む IT訴訟 徹底解説(12)(1/2 ページ) 「出荷管理をシステムを発注したにもかかわらず、勘定科目を把握していない」「意見を社内でまとめず、五月雨式に投げてくる」「モックを本番と勘違い」――こんなユーザー、あなたならどうする? 連載目次 ユーザーの責任を問うIT判例もある ITのユーザーは基本的には「素人」であり、ITシステムを開発・導入するプロジェクトに参加する際に必要な技術知識は、当然のことながら(ベンダーに比べて)限定的なものになる。ユーザーはCPUのクロック数のことを知らなくても構わないし、システムコンテキスト図やクラス図の見方に精通していなくとも、必要に応じてベンダーからその知識を得ていけば十分である。 プロジェクト管理に関する知識についても同様である。システムを開発するプロジェクトにはどのよ