日本におけるケーキの定番といえばやはりショートケーキ。海外にも「ショートケーキ」は存在するが、我々が知る、スポンジ、生クリーム、苺のケーキは日本独自のスタイルだ。日本人にとってなくてはならない存在のため、フランス仕込みの本格的なパティスリーでも多くの店が日本式のショートケーキを作っている。アーモンドを練り込み、キルシュを染み込ませた生地に、カスタードとバタークリームを合わせた「ムースリーヌ」を挟んだフランス式のショートケーキ「フレジエ」も魅力的だが、今回は日本式に限定して紹介する。苺のシーズンである冬から春にかけてのみ販売する店も多いので注意してほしい。 目白:エーグル ドゥース 世界洋菓子コンクール『クープ・ド・モンド・ラ・パティスリー』での準優勝経験も持つ寺井則彦が手掛ける目白のエーグル ドゥース。この店の『シャンティフレーズ』(480円)は、たっぷりのクリームと苺の層が美しい。薄手の